ヨガ、瞑想中
ヨガの経典「ヨガ・スートラ」に記されている「日常生活において、行うとよいことを実践する。心身の浄化をはかるための行動規範」それが【八支則】Step2の「二ヤマ (Yama) 5つの歓戒」

シャウチャ(Shaucha)とは「 外面的にも内面的にも清潔さを保つ」という意味

シャウチャ(Shaucha)は、ヨガ哲学におけるニヤマ(勧戒)の1番目にあたる概念で、サンスクリット語で「清浄」や「純粋さ」を意味します。ヨガの八支則(アシュタンガ・ヨガ)の一部として、パタンジャリの『ヨガ・スートラ』に記載されており、心身の浄化を重視する教えです。

  • 基本的な定義: シャウチャは、身体、精神、環境を清潔に保ち、純粋な状態を維持することを指します。内面と外面の両方の「浄化」が含まれます。
  • 目的: 不純物や乱れを取り除くことで、心の明晰さや集中力を高め、ヨガの実践や精神的な成長をサポートします。

シャウチャの2つの側面

身体的な清浄(外面的なシャウチャ)

  • 体を清潔に保つ(入浴、適切な食事、衛生習慣)。
  • ヨガのアーサナ(ポーズ)やプラナヤマ(呼吸法)を通じて、体内を浄化する。
  • 純粋で自然な食べ物(サットヴァ的な食事)を摂り、過食や不健康なものを避ける。

精神的な清浄(内面的なシャウチャ)

  • ネガティブな感情(怒り、嫉妬、執着)を手放し、心を穏やかに保つ。
  • 真実に基づいた思考や言葉を選び、混乱や虚偽を避ける。
  • 瞑想を通じて、心の中の雑念を浄化する。

実践の例

  • 日常生活での応用: 部屋を整理整頓する、定期的に体を動かしてデトックスする、新鮮な水を飲む。
  • 精神的な実践: 感謝の気持ちを持つ、正直である、他人を批判しない。
  • ヨガの実践: クリヤ(浄化法)の一つであるネティ(鼻腔洗浄)やカパラバティ(呼吸法)を行う。

ヨガにおける目的

シャウチャを実践することで、心身が軽くなり、エネルギー(プラーナ)がスムーズに流れる状態が作られます。これにより、深い瞑想や自己認識(サマーディ)に近づく準備が整います。また、清浄な状態は他のヤマやニヤマの実践を支える基盤ともなります。

現代での意義

現代では、シャウチャはストレスや情報過多から心を解放し、シンプルで健康的なライフスタイルを築く指針として役立ちます。環境への配慮(エコ意識)やデジタルデトックスも、広義のシャウチャに繋がる考え方と言えるでしょう。

これら、ヨガの教えは、ポーズをとることによって、自身の心と身体の結びつきで意味合いが一層感じることが出来るはずです。そして、それが日常生活にも活きていくものと考えております。ヨガはもちろん、普段の生活を、さらに快適で楽しく過ごしていきましょう。

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